第五章:剣舞

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車内に沈黙が流れる中、晃は助手席で外の景色を見ていたのだが中の様子が気になり後ろを確認した。 後ろにはフリーシアと早坂香凛、そして、彼女の怪我を見ていた女医が座っている状態だ。そして、晃の隣にはとんでもなくごつい男がこんな夜道の運転なのにサングラスを掛けて運転していた。 「なんでしょうか、晃さん」 「あぁ、いや、夜道なのにサングラスだから見えるのかと思いまして」 晃の視線が気になったのか突然話しかけて来た運転手に晃も思わず。サングラスの事を触れてしまった。 「自分、こんなナリですんで目付きも悪いのでお嬢に他の人を怖がらせないようにサングラスを掛けるように言われているんです。」 お嬢とは京伽の事だろう。声についても見た目通り野太い声だったので、晃も苦笑いを浮かべながら外に視線を向ける。 「なんか、買い物とかありますかい?」 「いえ、一応部屋にもありますから、それに後で夜華とシンが買ってきてくれると言ってたから問題ないです。ありがとうございます。」 「いえ、それじゃあ、このまま白亜の盾に向かいます。」 「頼みます。」 白亜の盾に到着後、サポーターの二人と分かれ晃達がリーダーを務めるチームの部屋に入った。 「んで、玲が居るんだな」 「よっ」 中には先程まで晃達をオペレートしていた玲が椅子に座ってPCを操作していた。 「じゃあ、フリーシア、この部屋の説明を頼めるか?」 「はい、香凛さんこちらへ」 「は、はい」 車の中で自己紹介を済ませている為、フリーシアは香凛を連れて隣の部屋に入っていった。隣の部屋は仮眠室となっており、シャワールームもある。 ちなみに晃達が居る部屋は作戦会議用のスペースとチームメンバー個人に与えられているデスクとキッチン、寛げるようにソファー等が置いてある。ある意味、ここでも生活が出来るようになっているのだ。夜間の出動になった時等に戦闘で疲れ果ててしまった場合、ここで寝れるようになっているのだ。 だが、一人で居るには広すぎるぐらいの部屋で皆、帰る家がある為、一人で居ると意外と寂しかったりする。
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