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だが、その笑みは、ある気配を感じ取ると真剣な表情に変化した。
「来い、蒼銀霞龍・凍華、月夜翠桜、隼狼旋、蒼紅焔蝶・煌華、月輪神夜、フェンリテイション、ゼリス・ブレスタ」
晃は、七つの武器を呼ぶとブレスレットが光り輝き、氷と龍を連想させる鞘に納められた刀、翡翠色と桜色の宝石が埋め込まれた投擲武器や術符を生み出す腕輪、風を連想させる篭手と靴、蒼い炎を纏う巨大な鳳を連想させる刀、月の刃紋を持つ漆黒の鞘と柄を持つ小太刀、自身が作成したタクトと魔道書、同じく自身が作成した銃剣一体型の武器が姿を現した。
どの武器もリスティアと言う世界で共に戦ってきた唯一無二の相棒達である。
そして、蒼銀霞龍・凍華、月夜翠桜、隼狼旋の中には、共に戦ってきた使い魔、フリーシア、水月綺、陽華がそれぞれ宿っている。
「・・・」
耳を澄ますと遠くから不特定多数の独特の機械音が一定のリズムで此方に近づいてきていた。
「数はざっと・・・百・・・生きる者の気配では無い・・・けれどこの気配・・・」
晃は、感じ取った気配に瞳を鋭くした。
「邪魂晶の気配を感じる。」
〔何故じゃ、何故この世界に邪魂晶が〕
〔おかしいです、邪魂晶の元凶は確かにマスター様が!!〕
〔ですが、この気配は、間違いないでやがります〕
気配が視認出来る場所まで近づいた時、晃は目を見開いた。
「マキナ・・・・」
そこには、人間で言う目の部分には赤い光を発するバイザーを付け、全身真っ黒の機械人形、そして、その姿は、リスティアで戦っていた魔道機械人形『マキナ』に酷似していた。
「ベリューアってか、冗談じゃないな・・・」
更に肩の部分に描かれている、エンブレムを見て晃は、衝撃を受けた。そのエンブレムは、晃がリスティアで戦い倒した筈の組織、ベリューアのエンブレムだった。
しかも、その下にご丁寧にローマ字で『VERYUA』と書かれていた。
〔ベリューアってまさか!?〕
「・・・考えるのは後だ来るぞ!!」
黒いマキナの軍団は晃を補足した瞬間、赤いバイザーから光が右から左へと流れるのが見えると、一斉に装備していた銃を構え始め、無数の炸裂音が響き渡った。
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