第一章:帰還

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晃は一気に最高速まで加速しマキナから放たれた弾丸を回避しながら、腰のホルスターからゼリス・ブレスタを抜きマキナに放つ。 晃の放った弾丸はマキナに直撃したが、破壊する処かフレームを傷つける事すら出来なかった。 更に、晃の消耗している体から膨大な魔力が抜ける感覚が襲いかかった。 「なっ、魔力が・・・」 身体に力を入れ倒れこみそうになるのを脚を踏ん張って耐えるが、その反動で全身に痛みが走り顔を歪めた。 しかし、今は止まっては居られない、直ぐに再加速して同じ場所に留まらないようにしながら状況を確認する。 (くっ、前の戦いで魔力が・・・それに、この世界は魔気が薄いのか・・・) 晃は異世界であるリスティア界とこの世界の違いを感知能力を使って読み取りながら、ゼリス・ブレスタを腰に挿し蒼銀霞龍・凍華に手を掛けた。 (魔法が使えないなら!!) 瞬時に脚を切り返してマキナの群れに突っ込もうとするが全身に再び痛みが走るが歯を食いしばって耐える。 「はぁぁぁぁぁぁ!!」 白夜真抜流 一刀抜刀式 壱ノ型 刹波 マキナを間合いに捕らえ鞘から刀を抜き放ち横薙ぎに振るうと硬い感触を感じながらも腕を振り抜きマキナを両断した。 両断したマキナから火花が噴出した事から爆発する事を察知した為、その場から退避する。 〔あのマキナ、硬いです〕 〔あぁ、リスティアで戦った奴より装甲が厚くて高性能になっている。〕 正確に此方を狙ってくるマキナの弾丸を此方も正確に見切り刀で切り払いながら地面に着地すると直ぐに最高速まで加速する。 〔だが、斬れないわけではない!!〕 白夜真抜流 境地 真鏡 目を見開き意識を極限まで集中した状態に入った晃は刀を抜刀したまま再び突き進む。 白夜真抜流 一刀式 壱ノ型 刹華 再びマキナを間合いに捕らえると高速で刀を振るうと今度は硬い感触は無く確実に切った手応えだけを感じた。 すると三体のマキナから火花が走りバラバラに切り裂かれ機能を停止した。
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