第十二章:部隊員

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晃はこの感覚が何かを知っている。何故なら何度もこの力でミリアムと困難を切り抜けて来たのだから。 晃とフリーシアは同時に二人の刀を弾くと瞬時に移動しお互いに肩を並べた。 「蒼様、これは・・・」 「あぁ・・・どうやら素質があったみたいだな。」 短く会話をする二人はお互いに何を言いたいのかを理解していた。晃とフリーシアがシンクロしたのだ。 しかし、晃とフリーシアがシンクロするのは何もおかしな事ではない、何より、二人は魂を重ねる魂融合が出来るのだ。お互いの事が分かっていて当然なのだ。 そして、フリーシアが晃と同じように自分が大切だと思う者達を守りたいという気持ちを強く持った事で晃が思う意思とも強く結び付きシンクロ状態へと至れたのだろう。 「行きますよ蒼様、今は彼等を」 「あぁ、分かっている。」 二人が踏み込もうと足に力を入れた時だった。進行を遮るように爆炎が通路から噴き出し、晃とフリーシアの進行を遮ったのだ。 「なっ、炎がここまで」 「潮時ですね。」 「分かった。」 そう二人が会話すると、何処かへ走り去ってしまった。 「退いたか・・・」 「マスター様!!」 晃は真覇と真境を解くと急に左肩から激痛が走り、肩を抑えて顔を顰める。肩だけではない、吹っ飛ばされた時に受けた衝撃を予想以上に晃にダメージを与えていたみたいで、全身に鈍痛が響く。 「強い相手だった。」 「・・・やはり、あの二人は母とヒューリ様だったのですね。」 「あぁ、十中八九そうだろうね。だが、俺が持つ巫女属性が今は話をすべきではないと告げていた。恐らく向こうにも事情があって今のままじゃ聞く耳すら持ってくれなかったんだろうな。」 「マスター様、この人達をどうしますか?」 「隆介に苦無を渡してあるから、それを使って移動をしよう」 爆発により彼方此方からガラガラと天井が落ち瓦礫で通路が塞がっていくのを感じる。しかも、晃達が仕掛けた爆弾にも誘爆しているみたいで、晃達が来た方角は特に炎で燃え盛っている。 晃は、先程倒した兵士から奪った鍵を取り出すと中に閉じ込められていた者達を全員檻から出して、魔素を生み出す術式を発動させると足元に保護した者達全員が納まる程の魔方陣が展開した。

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