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一旦落ち着け、自分。そう言い聞かせて封筒を胸に抱く。
マンションのエントランスにある休憩スペースの椅子に座り、深呼吸する。
封筒の端をゆっくりと破る。
中には紙が2枚入っていた。
1枚は同窓会の詳細が書かれたA4用紙、もう1枚は出欠席確認用のハガキだった。
『そろそろ同窓会に来なよー!私も瑠璃に会いたいし、奏人もそう思ってるんじゃない?』
A4の紙の下に書かれた幹事の子の字。
それを見て自嘲気味に笑った。
奏人がいるから、行けないんだよ。
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