0人が本棚に入れています
本棚に追加
目を開けると、俺はベッドの上。
昨日助けたキナコは、俺の足元に丸まって眠っていた。
・・・都合の良すぎる夢をみてしまった。
俺はやや自己嫌悪に陥りながら、学校へ行く支度をする。
俺の動きで目を覚ましたキナコは、大きく体を伸ばして、
それから甘えるように俺のマフラーを後ろからひっぱってくる。
大きな瞳で、ややたれ目。なんとも可愛らしい。
「じゃぁ、行ってくるよ、キナコ」
俺はキナコの頭を撫でてから家を出た。
最初のコメントを投稿しよう!