もしも願いがかニャうなら

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目を開けると、俺はベッドの上。 昨日助けたキナコは、俺の足元に丸まって眠っていた。 ・・・都合の良すぎる夢をみてしまった。 俺はやや自己嫌悪に陥りながら、学校へ行く支度をする。 俺の動きで目を覚ましたキナコは、大きく体を伸ばして、 それから甘えるように俺のマフラーを後ろからひっぱってくる。 大きな瞳で、ややたれ目。なんとも可愛らしい。 「じゃぁ、行ってくるよ、キナコ」 俺はキナコの頭を撫でてから家を出た。
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