青春

3/9
前へ
/100ページ
次へ
~七年前~ ずっと入りたかった清秋(せいしゅう)大学。私は今日からここの学生になる。保育士を目指して、保育科に入った。 幸せに満ちていた…何もかもが上手くいくと勝手に描いてた、少しだけなら良いよね。 昨日で入学式を済まし私はもう大学生気分だった。まだ何も知らないのに。 「あなた…保育科?」振り向くと女学生が立っていた。 「はっはい…。」 「良かった。みんな高校つながりらしくて、うちの学校いなくて…一年生でしょ?」 「あっはい。」 「もう敬語やめやめ!あたし高橋美来(みく)みくって呼んで。桜ヶ丘高校。あなたは?」 「私は星 華織流(かおる)成城高校だよ。」 「成城?めっちゃ進学校だね。頭良いんだぁ。国公立だもんねここ。あたしなんか死ぬ気で勉強!」 「私もよ。あんまり成績良くなかった。」 「うそぉーでもまっ無事入学だね。講堂行こう。」 「そうだね。」 友達もできて充実してた。このまま幸せが続けば良い。
/100ページ

最初のコメントを投稿しよう!

191人が本棚に入れています
本棚に追加