青春

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大学生活を二、三日過ごしてみて気付いたことは、当たり前だけど高校とは違う。周りに甘さがない。四年後の就職という目標にもうすでに考えているのだ。 一流企業に入らなくても良い。ただ、四年間無事に終わって保育士になれれば良い。 ドンッバラっ 「ごめん!大丈夫?教科書持ってて前見えなかったんだ。」 「教科書…はい。」 「ありがとう…。」 ぶつかって来たのは三年生で男の人だった。 「一年生?この近くだと…保育科?」 「はい」 「ありがとう…。そっか入学おめでとう。」 「ありがとうございます。」 「じゃあ。」 「純二、何やってんだよ。置いてくぞ。」 「わりぃわりぃ。教科書落とした!」 なんだか…不思議な人だった。今まで感じたことのない暖かさを感じた。 その時またあの人に会えたら…。そう思ったんだ。
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