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「ちょっ、何するのよ!」
「興奮しない?」
「するわけないでしょ、変態っ!」
「俺はするよ?本気で嫌がってるならともかく、好きな女が羞恥心に悶えてる姿なんて欲情を煽る以外の何物でもねーし」
サラッと言われる恥ずかしい言葉に
顔が熱くなり、同時に体の奥が疼く
「その色っぽい表情が、何よりのご馳走だよ」
シャツの上からなぞられる指先の繊細さに吐息が漏れる
それすら逃さないよう、彼が唇を塞いだ
唾液も喉の奥から漏れる声ですら絡め取られ、脳がジンと痺れてきた
抵抗する気も薄れ、剥ぎ取られて露わになった体を
彼の指と唇が這いまわる
「千景っ…」
「…っ、達…樹…」
獣になったかのように、お互い荒い息を吐いた
体が一つに重なっても熱は高まる一方だ
「今日は寝かさねーからな」
彼の宣言通り、夜通し求められ
眠りにつけたのは空が白んできた頃だった
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