3232人が本棚に入れています
本棚に追加
※※※
『もー!いい加減にしなさいよ!ばかっ!』
すがりつく彼を押しのけ
ベッドから這い出たのは午後2時過ぎ
「お昼ご飯の時間だってとっくに過ぎてるし」
あれから四度目を試みようとしたから
さすがに腹が立って怒鳴るとようやく諦めてくれた
「ごめんって」
「ごめんじゃないわよ。あたしの体が壊れる」
「それは…」
「それに、一回だけって言ったでしょ」
「だって…」
「ごちゃごちゃ言い訳しない!」
唇をつぐみ、しょぼんと肩を落とした姿は
まるで親に怒られた子供の様だ
一晩で五回もしたくせに、起きて三回とか…
昨晩のことを思い出し、カアッと顔が熱くなった
「まだ怒ってる?」
ソファーに座ったあたしを追いかけてきて
隣に腰を下ろし、手を取って甲を擦りながら顔を覗き込んでくる
最初のコメントを投稿しよう!