一途過ぎる愛

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※※※ エレベーターで二階へ降りる どんな話なのか分からないので 手にしているのは手帳とボールペンだけ 「失礼いたします」 応接室の前で深呼吸をし ドアを三回ノックして静かに開けた 「え…?」 頭が真っ白になり、思わず言葉を失う こちらを向いた三人掛けのソファーに座っていたのが健人だったからだ どうして? 手から手帳とボールペンが滑り落ちた あの時の健人の姿を思い出して足が震え出す 「何で…」 言葉にできたのはそれだけだった 「千景が着信拒否したからだろ」 彼が立ち上がったので、あたしも一歩後ずさる 確かに、あの後柳生くんがあたしのスマホを操作して健人の番号を着信拒否にした 「前に住んでた場所も引っ越したみたいだし。何で俺から逃げるんだよ」 一歩ずつ近寄ってくる彼の表情は強張っている
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