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ナンテコッタ後藤「ちょっと待てや、なんでわいが押し花なんや」
ナンテコッタ前田「だって、お前、テレビの仕事なくなって干されてるやろ」
ナンテコッタ後藤「アホか、そんならお前かて一緒やないか」
ナンテコッタ前田「いや、そこはバラバラに活動しとるやん。俺は漫談もでき
るさかいな」
ナンテコッタ後藤「何をうまいこというとんねん。一緒に漫才やっていこうや」
ナンテコッタ前田「それは、いやや」
ナンテコッタ後藤「なんでや。今までずっと一緒にやってきたやないか」
ナンテコッタ前田「だってな、お前、華がないやんけ。芸人としての」
ナンテコッタ後藤「なんでやねん。わいかて華あるわ」
前田をどつく後藤。
すると前田からバラの花びらが舞う。
ナンテコッタ後藤「何を仕込んでんねん」
ナンテコッタ前田「またまた、お前かて、出るやろ」
後藤をどつく前田。
すると鼻水をたらす後藤。
ナンテコッタ前田「さすがやね、華はなくても鼻水出すなんて。お前、地味な天才やな」
ナンテコッタ後藤「地味な天才って、褒めてんのか、けなしとんのかどっちやねん」
後藤が前田をどつくと、今度は前田からも鼻水が出る。
ナンテコッタ後藤「……」
ナンテコッタ前田「ごめん、俺も出せたわ」
大爆笑に包まれる会場。
取材に来ていたクルーが写真を撮っている。
○花の惑星・各家庭
それぞれの家庭で、花から3Dで飛び出てくるナンテコッタの漫才を見
て、大笑いしている。
花の惑星の住人A「地球人って、ほんまバカやなあ」
花の惑星の住人B「ほんまって、喋り方、うつってますやん」
花の惑星の住人A「そういう、お前もやん」
○花の惑星・スペースポート
宇宙タイムスが売店にあり、ナンテコッタの二人が三面で扱われている。
サム「視聴率もよくて、最高だったよ」
ナンテコッタ前田「またいつでも呼んでくださいな」
ナンテコッタ後藤「そやな、地球での仕事、だいぶ減ったしな」
サム「今度は、レギュラーになれるように大臣と交渉しときます」
ナンテコッタ前田「ほんまですか」
ナンテコッタ後藤「宇宙でレギュラーって、すごいですやん。お願いします」
サム「まかせてください。それと、もう一つ頼みがあるんですが……」
真剣な表情になるサム。
ナンテコッタの二人も、何かを感じ取る。
○陽介の実家・前
前よりもかなり派手になっている。
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