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「どうして? シアトルでは、明るい中でしたじゃない」
「でも、ん、や……。まも……る、や……」
私は、溶かされ始めた体の最後の力を振り絞り、大きくかぶりを振った。
それで、ようやく彼の唇が首筋から離れ、切なげな顔が目の前に戻ってくる。
「香奈、明るい中が嫌なの?」
それでも、胸の愛撫は続けられたままの私は、必死でうなずいた。
「でも俺、もう、香奈の全部見てるよ? 恥ずかしいことないでしょ?」
でも……。
呟くように言いながら、私はまたも首を振る。
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