佐伯さんと小暮くん

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「気持ち悪い…」 「えっ!!大丈夫?座って!保険室行く?」 心配する彼女を凝視して顔を横にふる。心配されると嬉しくなった。何故か気分が良くなりもっと心配してほしくなった僕は 「死にそう…っ」 と言葉に出し赤面しそうになった 彼女がさっきより慌ててる。救急車でも呼びそうだ 「違っ…まっ…嘘です」 バツの悪そうな僕の顔をみて彼女は勝ち誇ったような顔になり 「私に会えなくて寂しいなら死んで下さい」 と言いはなち、続けて 「寂しくないなら生きて下さい。どっち?」 と聞いてきた 僕は観念して「死ぬ…」と呟いた 彼女はいつもの笑顔で 「一緒に肉まん食べようね」と言った
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