第8章 バーガーショップ

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と――。 「こっちへ」 「え?」 唐突にこちらへ伸ばされる腕に 僕は思わず身構えた。 「コートだよ。」 「……コート?」 壁際のハンガーを手に 立ち上がった可偉人は 「掛けてやるって言ってんだ」 不思議そうに僕を見下ろす。 「ああ……お願い」 あきらかに僕の自意識過剰だ。 しかし コートを手渡す瞬間――。
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