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ふと、夢を思い出す。
「ーーー言葉にすれば、世界は変わる.....」
「ーーー藤堂芽衣に声をかけよ.....」
「ーーー藤堂芽衣に声をかけよ.....
きっと君の世界は変わるだろう.....」
俺は深く息を吸い、そして言葉を発した。
「藤堂さん!」
思った以上に大声になってしまった。
すぐ気を取り直し声をかけた。
「あっ、あの!お話しませんか?」
しばらく沈黙の時間があった。
俺は藤堂さんの返答をじっと待った。
「良い...ですよ.....お話...しましょう.....。」
その言葉が返ってきて俺は舞い上がった。
「嬉しい」という感情が
俺自身が思っている以上に
俺を「幸せという名の状態異常」へと
瞬時に変えた。
「改めて、自己紹介します!
御影綾人、彼女なし、よろしくお願いします!」
すると、藤堂さんも続いて自己紹介をした。
「藤堂...芽衣です.....読書が...趣味です.....
よろしくお願いします.....。」
この日を境に、
俺は彼女と友達になった。
『ある能力』の話は
また後に語るとしよう.....
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