第2章 御影綾人

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ふと、夢を思い出す。 「ーーー言葉にすれば、世界は変わる.....」 「ーーー藤堂芽衣に声をかけよ.....」 「ーーー藤堂芽衣に声をかけよ..... きっと君の世界は変わるだろう.....」 俺は深く息を吸い、そして言葉を発した。 「藤堂さん!」 思った以上に大声になってしまった。 すぐ気を取り直し声をかけた。 「あっ、あの!お話しませんか?」 しばらく沈黙の時間があった。 俺は藤堂さんの返答をじっと待った。 「良い...ですよ.....お話...しましょう.....。」 その言葉が返ってきて俺は舞い上がった。 「嬉しい」という感情が 俺自身が思っている以上に 俺を「幸せという名の状態異常」へと 瞬時に変えた。 「改めて、自己紹介します! 御影綾人、彼女なし、よろしくお願いします!」 すると、藤堂さんも続いて自己紹介をした。 「藤堂...芽衣です.....読書が...趣味です..... よろしくお願いします.....。」 この日を境に、 俺は彼女と友達になった。 『ある能力』の話は また後に語るとしよう.....
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