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私は藤堂芽衣(トウドウ メイ)。
私は『ある能力』を持っている。
それは生まれつき持っていたのではない。
高校2年のこと.....
12月、クリスマスイヴ
私はひとり夜の街中を歩いていた。
キラキラと光り輝いたイルミネーション、サンタさんが来そうなワクワクするような音楽、
子供連れのファミリー、そして
手を繋いだり寄り添うカップルが
この街を一層にクリスマス気分にさせる。
なぜ私はひとり夜の街中を歩いているのか。
友達がいない。彼氏もいない。
私は言うなれば「コミュ障」なのだ。
父や母、妹とは普通に会話が出来る。
でも、いざ家を出れば私は「ぼっち」。
クラスの女子や男子、先生とも
上手く話すことが出来ない。
一緒に笑ったり、泣いたり、喧嘩したり、
そんな普通のことが共有出来る人は
私には家族以外にはいない。
だからこそ、
毎日欠かさず近くの神社に
神頼みをしに行くのが恒例だ。
「ぼっちを卒業出来ますように.....」
この神頼みは小学4年の頃からおこなっている。
叶う確証のないこの願い.....
私はずっと信じて願い続けた。
「神様、どうか私の願いを.....」
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