プロローグ

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その言葉と同時に、教室にナイフを持った一人の男が乗り込んできた。 そして、同時に響き渡る悲鳴。 教室の後方に集まる生徒達。 表情は恐怖に満ち溢れている。 「いいか!ちょっとでも変な動きをしたやつは殺すぞ!」 乗り込んできた男が言い放つ。 すると、生徒の一人の女子生徒が口を開いた。 「……え?!あの人って確か……」 口を開いた生徒に気づいた男は、その女子生徒を引っ張り、持っていたナイフで腕を切りつけた。 それと同時に泣き崩れる生徒達。赤い血が教室の床に流れていく。 「うるせぇ!この女みてぇに切られてぇのか!」 男の台詞に教室は静まり、鼻をすする音のみが聞こえてくる。 皆が恐怖に怯えていた、そんな時だった。 「ねぇおじさん。そろそろやめといた方がいいよ?」
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