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【半裸なので】 「本当、半裸で台無しだよね」  私がそう呟くと、彼はむくれたような表情を隠さずに「なんですかそれー」とブーイングする。そういうところだよそういうとこ、と私が言うと、彼は「人の性格にケチつけるのやめてくださいよ」とへらへらと笑う。 「別にいいんだけどさ……半裸だと目のやり場に困るっていうかさ、まずなんで上半身半裸なの? アイデンティティはもうなしね」  クロードはニコニコ笑いながら「そうですねえ、こっちの方が皆笑うじゃないですか」と言葉を吐く。 「笑うっていうか嘲笑だよね」  そっちの方が都合がいいんですよ、と彼は私の言葉に返答してからコーヒーを啜った。 「でもさ、話してるとクロードって真面目だし意外とこっちのことちゃんと考えてくれてるよね」 「意外ととはどういう意味ですかね……俺はいつだって真面目ですし、ちゃんと貴方達のことも考えてますって」 「じゃあその真面目な部分をちゃんと見せればいいのに」  そう言うと、クロードは「出しても何にもならないでしょう、そんなもの」と吐き捨てるように呟く。 「誤解されたままでいいの? 唯の半裸だよ? 変態のレッテル貼られてるよ? いいの?」 「誤解ではありませんし。それに――そっちの方がマシですからね」  アンタって相当ドMだね、と言うと「そうかもしれませんねー」という棒読み気味な答えが返ってきた。 ★ 半裸の方がマシ、とは。 こんな感じで本編でやるかもしれない補足小ネタとかネタじゃない文とか色々ぶん投げてく所存。
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