第1章

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…そんな不思議体験から、10年後。 「被害者である須々木社長を殺害した犯人は、秘書の佐々木さん!アナタですね!?」 「な、何をバカな!?(凶器のナイフは書斎の屋根裏に隠したんだ!絶対に見付かりっこない!)」 「佐々木さん、私にウソはNGです。凶器のナイフは書斎の屋根裏に隠したんですね!?」 私は若干15歳で、高校生探偵・心堂 聡里として活躍していた。 原因は、10年前に謎の男の子がくれた飴玉が原因だった。 私の住む街には、不思議な言い伝えがある。 それは、妖怪・サトリ伝説。 このサトリと言う妖怪は、相手の心が読める。 つまり、読心術の天才妖怪なのだ。 既に亡くなった私のお婆ちゃんの話しでは、妖怪サトリと遊んであげると、良い事が起こると言い伝えられていて、同じ「さとり」と読む名前を持つ私が気に入ったサトリが、その御礼にくれた飴玉の効果だろうって話しだ。 と言っても、この能力に目覚めたのは、10歳の時だ。 .
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