第13章  医者も、薬も

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「えっ? ウ、ウチ? えっと、ウチは……」 しかし、いつになく慌てて歯切れも悪くなった彼に 私はストレートに言った。 「お掃除の手伝いさせてくれない?」 そして、「忙しかったんじゃない?」と聞く私の前で彼が視線を俯ける。 その様子に、さすがに私の胸が小さくザワついた。 もはや、彼が隠し事をしているのは明らか。 しかも、それが単に仕事の多忙さのみではなく、 そのヒントが彼のマンションに隠れていることも間違いない。
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