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それは、12月5日。私の誕生日。
そしてそれを出汁に、こんな提案をする。
「ねぇ、衛。その日までの間、私、またここで一緒にいてもいい?」
えっ……?
再び、彼が言葉を呑む。
しかし私も、彼の言葉を待たなかった。
「衛が、私と一緒にいた方が冷静になれるなら、そうしたい。
それに、私も一度自宅に戻って色々考えたことを、
もう一度、あなたと時空を共にして確かめたい。だから、ダメ?」
そう言い終わった途端、微かに顔を歪めた彼にふんわりと抱きしめられた。
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