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その主張が、本当にとんでもなかった。
それは取調室での話し。
「……………私がアイツを初めて見かけたのはギルドからアデルヤを従えて出てきた時、不動産担当だからアイツに空いている土地を紹介するんだと普通に思ったわ」
「それはまた、かなり早くに夏樹さんを見たんだな、彼女はその前の日辺りにこの街に来たことが門番のリストから調べがついてる」
ジュージヤさんが補足する。
ジュージヤさん…どうやってそんなしらべをしたのかなぁ?
それを担当の書記官が調書に記載していく。
「それで?」
「不動産なら最近空いた土地を紹介してもらおうと思って、アデルヤたちを追いかけました」
「あぁ、確かハンナはアデルヤと幼馴染みか…」
「そう、だからいつも優先的に紹介して欲しいって頼んでるんだけど、アデルヤは言うことなかなか聞きゃしなくってさぁっ!」
ダンッ
ハンナはテーブルを叩いて興奮してきていた。
「静かに」
たしなめられてハンナは剥れた。
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