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「では次にアデルヤさんと言い争ったのは?」
「言い争ったというのはちょっと違いますね」
「ほぅ、どう違うのかな?」
「アデルヤさんが私を女のクセにと、あまりにも接客態度が悪すぎてモルトさんに後日出直しますと申し上げました」
「アデルヤの接客態度がそんなに酷かったかの?」
「私もこちらに来たばかりで疲れていたのもあるでしょうが…同じ接客業としてあまりにも目に余りましたので…このことはモルトさんに確認していただければ証言していただけますし、ギルドの日報にも記載したと聞いております」
「確認を…」
サッとジュージヤさんが部屋から出ていって数分で戻ってきた。
一緒に来たギルドマスターも日報を持参している。
「旦那様、間違いないそうです」
ジュージヤさんが数枚の書類をパリさんに見せる。
「ギルドでもアデルヤの態度は問題視されているとの記載があります…が、今の彼は改心したような態度ですので様子見をしておりました」
「ワシにはそこまでの報告はなかったようだが?」
パリさんは記憶力がいいらしい。
「話しておらなんだがワシは先代ギルドマスターでもあるのでの、ギルド内のことは余程のことがない限りは知っておるよ」
なるほど…
「しかし、この問題はワシのところまで上がってはこなんだが…」
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