オムライスは動揺する

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色々書類が出されて机上を埋め尽くす。 あ、ちゃんと見てたわ。 パリさんが私に続きを促した。 「もう一人はマナブちゃんですね、あの子は魔族です、私の家族でね、働かざる者食うべからずの私の方針に賛同してくれまして」 「「「魔…魔族!?」」」 「はい」 種族間の偏見はどこにでもあるけど、この国はこの世界で一番受け入れが優しい。 しかし、最近魔族との蟠りは拡がる一方だった。 その矢先だから。 私は慎重だったのだ。 でもパリさんは違う。 種族での嫌悪は賢者だから無いみたいだから正直に話す。 しかし、ジュージヤさんたちは違う。 魔族は恐怖の対象以外には、ならない。 「ふむ、魔族なら見た目は少年でも…」 「ああ、三千年は生きていると言ってましたよ、……なんなら呼びましょうか」 パチン 「およびですか?」 .
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