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「で?なんで魔族がこの街の復興を急がせるの?」
「……だって…この街壊しちゃったの…俺だもん…」
「そうなんだ」
「…?驚かないの?」
「大概の魔族のすることでしょ?」
「棒読み過ぎんだろ!?しかも反応うっすっっ!!」
「残ってる魔力がまんまあなただもの、原因だとすぐ分かるわよ、でもね、魔族なら壊すのは理解出来るのよ?破壊の魔力を持つ種族だもの。
でもその魔族が復興を促すのは分からないの」
「……だって…俺は壊したくて壊したんじゃないんだ…」
「でしょうね」
「え?」
ガラガラ…
「あ、見つけたよ」
「ええ?」
「これでしょ?」
摘まんで瓦礫の間から引っ張り出したのは魔方陣が書かれた羊皮紙。
軽くでもマナブちゃんが魔法を使うと誘発されてこの辺り一帯を吹き飛ばすらしい。
私の魔力には反応しないみたいだ、ひと安心♪
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