嘘だらけの世界から

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「まぁーたそんな顔して。ほらっ、笑顔笑顔!!あんたは笑った方が可愛いんだから」 「…ありがと。 でも、みあほどじゃないよ…」 「あったり前じゃん!!」 自他ともに認める完璧な容姿を持つみあが、胸を張る。 そんな彼女を尻目に、私たちを待つ教室へと足を向けた。 この高校には三年間、クラス替えはなく、従って私は三年間、みあと同じクラスだ。 ついでに、特進クラスだったりする。 「いやー、またあのメンバーかと思うと、先が思いやられるよ」 「委員長は大変だね。ま、頑張って」 「ちょっ、ちるら!やめてよねーっ、一年の時は仕方なく引き受けただけだし!もう絶対やらないって決めたの!!」 いや、多分今年もだと思う。 みあが嫌がっても、みんなが推薦するだろうし…。 みあ自身、なんだかんだでやり甲斐があって楽しいって言っていたし。 「えぇぇぇぇぇ!!?またあたしですかぁ!?」 数十分後、みあの声が、廊下に響き渡ったのは、言うまでもない。
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