第1章

2/3
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/3ページ
「ねぇ、私のことわかる?」 図書委員会が長引いて、すっかり遅くなってしまった。 夕暮れの教室は驚くほど黄金色に染まっていて、そのせいで机やロッカーの影が深い暗さを生み出し、ちょっと怖いくらいだ。 誰もいないと思っていた教室に1人残っていた彼女。 「えっと・・・誰?」 俺はちょっとドキドキしながら聞いた。 このシチュエーション。 漫画でありがちじゃないか。 みんなが帰った教室で、俺を待っている女子。
/3ページ

最初のコメントを投稿しよう!