■7-ふむふむ。[結局ティッシュも使ったな]

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はっと気づいてボイスメモの録音を止める。 それから事後処理。 ………。 参考にする為にボイスメモしたんだし。 聞かないわけにはいかない。 いや、明日でもいいかもしれない。 ……って、この声を一日入れっぱなしにしとくのか? そりゃだめだ。 意を決して再生する。 『がさごそっ』という音の後しばらく無音が続いて 『あっっあう……』 喘ぎ声が聞こえてくる。 おもわず一時停止(ポーズ)をしてしまった。 「うううううう…………」 恥ずかしい。 まあ、当然だ。 恥ずかしい事をしている。 でも頑張れオレ。 せっかく録ったんだ。 もう、こんなことは二度としたくねぇだろ? だったら聞け。 再生ボタンを押す。 さっきの喘ぎ声以外はほとんど、『ん』とか『はぁ』だ。 頭真っ白になるくらい気持ちよかったけど、声を出しなれてないから喘ぎ声が少なすぎる。 そして 『んくっ…はぁっはぁっっ…あう…んんん………んくっ』 イった。 ………。 うーん。 全体的に、男らしい気がする。 ちょっとかすれた感じは色っぽいかもしれねぇけど。 もうちょっと少年っぽい可愛い感じが欲しいな。 『あう』はダメだ。男らしい。 『んっっ』という声のトーンのままで『あぁっ』にすれば……。 さっきまであんなに恥ずかしがってたのに、恥ずかしさのピークを過ぎたら冷静に分析してしまっていた。 そして『こんなことは二度としたくない』と思っていたはずなのに、それからオナりながら喘ぎ声を録音するのがオレの日課になってしまった。
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