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兄貴の彼女、こんな匂いなんだ。
ふーん・・・
べ、別に、気になってるわけじゃないもんね!
玄関前に落ちてたマフラー、拾っただけ。
それを、ちょっと巻いてみただけ。
香水かな、シャンプーかな・・・
そ、そんなの、どうでもいいか。
めんどいなぁ、兄貴の部屋に持ってってあげよ。
あ、でも・・・
ドアノブに掛けておいてやるか。
「・・・オジャマ虫は静かにしてますよーだ」
「おまえ何ブツブツ言ってんだ、雪降ってんだから傘ぐらいさして帰ってこいよ」
後ろから来た兄貴はそう言って、私の頭を乱暴に撫でた。
手に持ったコンビニの袋には、缶コーヒーとピーチティー。
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