第1章
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「い、いいの。もう来ると思うし」 私がそう言うと、翔君は更に険しい顔をする。 「ってか、なんで外なんだ?声まで震えてんじゃん!バカか、お前」 そう言って、 「みろ、めっちゃ冷たいじゃん」 と、いきなり私の手をつかみ校舎に向かって歩き出した。 私、翔君と手をつないでる。 どうしよう、泣きそうだ。 もう、ドキドキしたくないのに。
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