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「いや、俺はしたかった・・・でも・・・」
彼は私の手をギュッと握ると
「無事に生まれ、娘の病気が治ったらにして欲しいと、彼女の親に言われて・・・
せずにいたんだ・・・でも、彼女は亡くなり、彼女の親は、いい人を見つけ、忘れて欲しいって。
元カノの女友達から俺の様子を知った家族は、何度も俺に娘達の事は忘れなさい。
亡くなったのは、俺のせいじゃないって・・・
さっき、彼女の姉に会ったら、よかったと言ってくれたんだ。
姉は“産婦人科の医者で、上条桃っていうんだ・・・」
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