第6章

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「いや、俺はしたかった・・・でも・・・」 彼は私の手をギュッと握ると 「無事に生まれ、娘の病気が治ったらにして欲しいと、彼女の親に言われて・・・ せずにいたんだ・・・でも、彼女は亡くなり、彼女の親は、いい人を見つけ、忘れて欲しいって。 元カノの女友達から俺の様子を知った家族は、何度も俺に娘達の事は忘れなさい。 亡くなったのは、俺のせいじゃないって・・・ さっき、彼女の姉に会ったら、よかったと言ってくれたんだ。 姉は“産婦人科の医者で、上条桃っていうんだ・・・」
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