第7章

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桃って誰? このおばさんの娘さんの事? 「違うようね。彼は留守?」 頷くとおばさんは携帯を出して、誰かに電話をかけている。 チラッと私を見ると『そちらに伺うわね』と言って切った。 私を見ると『蒼君はここにはいないそうよ』と教えてくれた。 『あの』と、彼の居場所が知りたくて声をかけて聞いたけど、『あなたは専務の娘さん?』と聞かれた。
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