メロンパンとヤキモチを妬く彼

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◇…◆…◇  信崎に誘われて同僚と共に酒を飲んだ。  会社の人と共に飲みに行く事をあまりしたくないと思っていた大池だが、江藤と付き合うようになってから考え方が少し変わってきた。  江藤は客と話をするのが好きだ。色々な考えを持った人と話すのが楽しいし、時に教わることもあるのだと言っていた。 「コミュニケーションは大事よ」  と頭を撫でられてニカッと笑う江藤の姿を思いだし、信崎の誘いを受けたのだ。  珍しい事もあるもんだと同僚に言われ、それでも誘いにのってくれたことを喜んでくれた。  たまには一緒に酒を飲むのも良いなと思いながら、そのことを報告するメールを江藤におくった。  で、何故、自分の知らぬ間にこうなったのだろう。  江藤から「仲良いな」という件名と共に送られてきた添付メールを見て机に突っ伏した。  何時の間に撮ったのだろうか。  誰かに指示し撮らせたのだろう、肩を組まれて信崎の方へと引き寄せられた姿が撮られていた。  やたら馴れ馴れしいと思っていたのだ。もしもこの写真を江藤に見せる為にしたというのなら、彼は一体何を考えているのだろうか。
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