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「江藤先輩、申し訳ありませんでした」
そんな江藤の姿を見た大池は、我に返った途端に真っ青になって何度も何度も謝った。
「いいから」
ぎゅっと頭を包み込むように抱きかかえれば、大池の髪が肌をくすぐる。
「お前が気持ちよくなれたなら、俺はそれで良いんだから」
な、と、頬を撫でればそのまま胸へと顔を埋めた。
何度も吸われて摘ままれて痛い筈の胸がぴくんと反応する。
「ん……」
また触ってほしいと主張をはじめる前に起きあがろうとするが、大池がそれを止めるように腕を回してくる。
「もう少しだけこうしていては駄目ですか?」
甘えるような目で見つめられ駄目だなんて言えるわけがない。
「わかった。もう少しだけ」
「ありがとうございます」
はにかむようなその表情にくらっときて目を閉じる。
江藤は可愛い年下の彼氏に甘い。
結局、その日は彼を抱きしめたまま眠りについた。
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