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この頃、江藤の家へと来る時は「ただいま」と声を掛けてくれる。
それが嬉しくて台所で料理をしながらいつも楽しみにしていた。
なのに今日は「ただいま」という言葉も「おかえり」の言葉もないままに大池の唇に江藤の唇はふさがれてしまう。
「ん、おおいけ」
背中をぽんぽんと叩いでやめて合図するが、無視されて散々唇を貪られて。
力が抜けそうになって腰を抱きしめられて唇が離れる。
「はぁ、大池、どうしたんだよ」
濡れた唇を親指で拭ってやれば、そのままその手に口づけを落としていく。
「先輩が真野に優しくするから」
服を捲りあげられ、胸の粒へと食らいつく。
「だって、大池の後輩だから……、あ、んっ」
ちゅっと音をたてながら吸われながらテーブルの上へと押し倒される。
「まて、ここでするのはダメだって」
せめて寝室に行こうと腕をつかむが大池はやめる気配を見せず、ベルトを外されズボンを下ろされる。
「こらっ、話を聞け」
額をピシャリと叩いてやればぴたりと動きが止まり、江藤はテーブルの上から降りて大池の頬を両手で包み込む。
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