凶器的な彼女

回想

「おまえの彼女ホントに可愛いよな。あんなにいい子がいるのに浮気なんてするかな、普通。仲直りした？」

「う、うん……まあ。仲直りはしたけど……」

『人間生きてたら誰にでも過ちはある。でも浮気は別。過ちでもなんでもない。ただ意志が弱いだけ、もしくは人間性破綻者。私のこと好きだって？はっ？笑わさないで。二度目はないとかそんな甘い事言えない、私は一度目からもう許せない。よく私の前に姿を見せれたね、汚らわしい。その精神が信じられない。ゴキブリなの？あなたの中身ゴキブリでできてるの？あー、生ゴミ以下ウジ虫以下ミジンコ以下。顔も見たくない。同じ空間にいたくない。同じ空気を共有したくない。私の前から消えて、是非お願いします。消えてっていうか、意思を持たないたんぱく質の塊になってください。分かりやすく言うと、死んでください』

「(人格変わりすぎ……怖すぎて誰にも言えねぇわ……)」