やり直したい過去(小学生時代)

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まず覚えているのが 一日親がいないことだ 姉貴もいたけど親が返ってくる少し前までいなかった おれは三才の妹と、四歳の弟、そして六歳のおれしかいなかった 朝から夜十時ごろまで三人で過ごしていた ご飯や飲み物はもちろんない 弟も妹も泣いていた おなかが減った、のどが渇いた そんな感じだ おれは知らないながらもごみと、洗濯物に埋もれている台所でインスタントラーメンを作っていた 当時は初めてながら、うまくできていたと思う 今思い返せば味は薄いし、伸びていたと思う でも小さいおれたちはそれでもおいしかったんだと思う それから夜中いきなりおこされた 母親が「起きて、出かけるよ」 おれはどっか遊びに連れてってくれるものだと思っていた でもそこに帰ることはなかった そこからおれのやり直したい過去が始まっていった
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