10人が本棚に入れています
本棚に追加
/100ページ
北海道の札幌と東京での遠距離恋愛。
兄やんは東京のラーメン屋で社員で仕事をしているし、何よりも連絡がマメではない。
私からのメールに返事がこないことなんてざらだ。
時間が不規則でマメではないときたら放置プレイは当たり前になっている。
そんな中でも帰省で札幌に帰って来た時はデートしたりします。
一昨年前は二人で初詣に行って来ました。
手を繋いだり、キスしたり…一切ありません。
二人で4プラ前で待ち合わせして、カラオケ店で1時間歌って、北海道神宮に行って並んでお参りして、出店で甘酒飲んで、私は電車が終わってたのでタクシーで帰り、兄やんは地下鉄で帰り、現地解散でした。
それからは兄やんは東京に戻って仕事でした。
連絡はマメではないけど、だいたい月1きてました。
だいたい、電車の待ち時間に連絡してくる事が多く、喋っても10分が良いとこ。
メールは単語が当たり前に。
そんなある日。
「俺、仕事辞めて札幌に帰るわ」
と、言い出した。
「帰ったら、ゆっくり逢えるし、年末までに部屋引き払って帰るから待ってて」
「解った。待ってるね。楽しみにしてる」
それから半年間連絡がまばらになった。
忙しくて連絡ができないんだろう、どうせ年末には遠距離恋愛も終わるし、待っていようって思っていた。
早朝、いきなり兄やんから電話がかかってきた。
「あ、俺、朝早く悪いんだけど…俺、札幌に帰れなくなった。」
「どういうこと?」
「なんか、副店長任すって言われて、店は変わるんだけど、仕事辞めれなくなった。」
「そっか、解ったよ。休み決まったら連絡ちょうだいね」
「解ったよ、年末は今回は帰れそうに無いから、そのつもりでいて」
「うん、身体に気をつけてね」
この日を境に極端に連絡が途絶えた。
それからはこちらから連絡しても連絡がつかなくなった。
最初のコメントを投稿しよう!