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「私は特務1班の佐々木 まり子と言います。進藤さんの天国島での様子は全て観させていただきました。そこで、いくつか確認しておきたいことが……」
「何ですか?」
アサ子は怪訝な顔つきを見せた。
信用できる人間か、そうでないか、まり子を評価する目が、傷だらけのアクリル板の向こうで、じっとこちらを見つめているのだ。
まり子は、ちらと男性職員を見た。
男性職員はアサ子の傍らで、会話の内容を記録している。彼にとってこの面会は日々の業務の一端にしか過ぎないのだろう。こちらを特別気にする風ではなく、慣れた様子でペンを動かしている。
まり子につられるように動いたアサ子の一瞥の目に、不安色が滲んでいた。
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