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第17章 あの頃(続き)
「衛、佐々木くんと食事に行ったこと気にしてる?」
「いや、別にそれはないけど……」
だが、やっぱり彼の顔には困惑と不安が浮かんだまま。
そして、次に私の脳裏に浮かんできたのは、さっきのノート。
しかしあれは、明らかに高校時代の日記。
そんな20年近くも前の事に
今の彼を、こんなに不安にさせる何があるのだろう。
いささか大きく疑問を抱えつつも、私は、それを投げかけてみた。
「衛。さっき見てたノートって、何か関係してる?」
「えっ……?」
ところが、予想外に彼の反応は大きかった。
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