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「悩み無き人生はない」
物も色も、何も存在しない空間に声が響く。
「人は生きている限り、様々な人物や出来事に遭遇する」
時に笑い、
時に怒り、
時に哀しみ、
時に楽しみ、
そして・・・・・・・・・・・・悩みを抱える。
正しい答えは何なのか、
どうすることが最善なのか、
問題に直面した時に、望んだ結果をもたらしてくれる選択が出来ることは限りなく少ない。
「・・・・・・ジブンタチには、そんなこともできなかったけど」
未来を選ぶことも出来ず、失われていった命。
形を持たない彼らが返事をするとは思わなかった。
不幸な事故、
理不尽な暴力、
いわれ無き迫害・・・・・・
起きた出来事は枚挙にいとまがなく、それに対して何かを思うこともなかった。
「でもそれは、やさしくてあたたかい、アナタのうでにだかれるまで」
なにもないジブンタチに「あのひと」があたえてくれたもの。
すべてをつつみこんでしまいそうな「あのひと」が、ハジメテかなしそうなカオでわたしてくれたのはチカラ。
トキをまきもどすチカラ。
「あのひと」はそれをジユウにつかっていいといった。
でも、なにもないジブンタチには、もらったチカラのカチがわからなかった。
だから、それをのぞむヒトタチのためにつかうことにした。
ジブンタチがいるココにはなにもないけど、ナヤミをかかえるヒトのコエがとどく。
そんなヒトタチのナヤミをカイケツしていけば、いつかジブンタチがなにをのぞんでいるのか、わかるとおもった。
キボウをもつために、ジブンタチはナヤミをもつヒトタチにあいにいく。
「ジブンタチはカイケツヤ。アナタのナヤミをおしえてください」
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