第20章  衛の秘密(続き)

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「ねぇ、もしかして衛って、なんていうか、肉食系の女性がタイプなの?」 まぁ私も、一応プロの顔は持っているが、 自分が、いわゆる「肉食系」だとは思っていない。 しかしそれに、彼は「うぅーん」と真剣に首をひねった。 「肉食女性が好きっていうか、 あの頃はまだ、惚れたっていう自覚をするのが遅くてさ。 アプローチをされて、初めて、あぁ俺は惚れてたのかって 気付くくらいだったから、 たぶん誘われなかったら、そのまま発展しなかったと思うんだよね」 のんびりとそう言う彼の言葉に、私は内心ニヤリとした。 「じゃあ、去年の衛からのアプローチは初告白ってこと?」
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