第5章 パフォーマー

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私は気力を振り絞って、どうにか周りをギロリと睨む!! 「……」 「……」 いきなり、掛かって来る者はいないようだ。 「お前達っ!!」 私は周りの海賊を睨みながら叫んだ!! 「パウルは死んだ!!」 「……」 「他に死にたい奴がいれば前に出ろっ!!」 ……駄目だ。倒れそう。 とりあえず、一歩前に出てくる奴はいないようだな…… 「死にたくない奴は……私に従えっ!!悪いようにはしないっ!!」 「……」 どうだっ? 「……」 どうする?お前達…… 「……」 駄目、倒れそう…… 「……」 「……お、おおぉっ」 「おっー!」 「おぉっー!!」 「おおー!!」 「おおっー!!」 歓声が上がる!! よし。周りの海賊どもは私を新しい親分として認めたようだ!! これが私が名実共に海賊になった瞬間であった。
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