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ギンッ!!
私はかろうじて彼の剣を弾く!!
キュイッーン!!ギンッ!!
トゥルルは連続で攻撃を仕掛けてくる。突きも振り下ろしも、横への薙ぎ払いも、全ての攻撃が速い!!
「くっ!」
凄い。まさかこんな人材が仲間になりたいと志願してくるとは?
ゲームの王道を無視してはいないか?
こんな適当な仲間集めで、やってくるのは普通ザコキャラだろう?
そして有能なキャラや、レアなキャラは難しいイベントをクリアした時に得たいものだ。
ギンッ!!キュイッーン!!
私はトゥルルの攻撃を力強く弾いた後に、反撃する!!
ギンッ!!キュイッーン!!
うむっ。スピードとパワーのバランスが良い。
キンッ!!
うぉっ!!
とんでもない突きが来た。
私はそれをかろうじてかわす!
攻撃はどれもすばらしいが、特に突きが速いようだ!!
トゥルルが一時、攻撃の手を休め、静かに剣を構えた。
どうやって相手をしようか?
……うーむ。
剣道などやったことは無いが、何せシャムシェイドのポイントが「100」なのだ。相手出来なくは無いだろう。
突きは攻撃の起こりから、相手の身体まで、最も最短距離を通る攻撃だ。
なので、攻撃の起こりに対して最も注意しなければいけない……
私は心を落ち着けてトゥルルの攻撃を待つ。
「……」
「……」
私の待ちの構えに何かを感じ取ったのか……トゥルルも自分の一番得意な姿勢で構えて、私の様子を伺っている。
「……」
「……」
周りのギャラリーも固唾を飲んで見守りはじめた。
「……」
「……」
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