2人が本棚に入れています
本棚に追加
/32ページ
私は周りをキョロキョロと見回す。私は船首の中央あたりに立っているのだが、敵の船からみて右舷側に接舷している。
そして七人の新人は船首の右舷側にいた。隅の方で見ているように言ってあるのだ。
彼らも私たちの主力が第一部隊から第三部隊である事を知っている。彼らから見ても私たちがかなり不利な事は分かるだろう。
完全な非戦闘員であるヴェトラは青い顔をしてガタガタと震えている。初めて殺し合いを見る者であれば、あれぐらいが普通だろう。
しかしトゥルルは今お昼寝から覚めたばかりというような表情で、眠たそうな顔をしている。この若者は何を考えているか全く分からない。
オーディは深刻な顔はしているが怯えた様子は無い。
あたりはかなりの乱戦となるが、目に見えて、こちらの味方はバタバタと倒れていく。
あまり使いたくは無かったが、私は「オーバー・ヒート」を発動する。
そして、二つ用意してある剣の一本を握った!!
「いくぞ!!お前たち!!」
私は一人、また一人と敵を倒す!!私の剣に触れた者は、派手に苦しみながらバッタバッタと倒れていった。
あまり、長く「オーバー・ヒート」を使うのはまずい。
しばらくしてから私は「オーバー・ヒート」を解除して、シャムシェイドの100ポイントだけで敵の相手をすることにする。
そして乱戦は続いた。こちらの方が不利ではあるが私の活躍により、味方が総崩れを起こす事は無く、どうにか持ちこたえた。
しかし、第一部隊から第三部隊のほとんどがやられてしまった。もちろん、敵の死体も甲板の上に累々と横たわっている。
まさに光景は地獄絵図だ……
最初のコメントを投稿しよう!