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仕方なく私は第四部隊にも斬り合いに参加するように言う。
そして向こうの船からも、また敵が乗り込んで来た。しかし、向こうから乗り込んで来た者達も、最初に乗り込んで来た輩と比べると剣が得意そうでは無い。
お互いに非戦闘員まで駆り出しての総力戦となってしまったようだ。
しかし、こちらの第四部隊は敵と剣を交えると魔法にでもかかったかのようにバタバタと倒れた。
アッサリとやられ過ぎだ。馬鹿者。
私がまた、周りをキョロキョロと見回すと……
深刻な顔をして、新人オーディが剣を片手に近づいてくる。
何かブツブツと独り言を言っているようだ。
「どうしました?オーディ君」
私は味方の思わぬ劣勢に慌てている風な声で聞いた。
「俺も戦いに参加します」
「君が?」
「はい!俺も一緒に戦わせて下さい」
普通に考えれば、こんな若者が1人増えたとして、とてもこの劣勢を覆せるとは思えないが……
「分かりました。お願いします」
私はオーディにニッコリ微笑んでそう言う。
オーディは嬉しそうに頷くと剣を構えて、私の横に立った……
私は小さく呟く。
「……ラム酒を一杯発動」
そして続けて言う。
「……海賊の目発動」
虎の子である虎眼石の指輪を使う為の掛け声だ。
すると……
________________
【ステータス】《オーディ・ゴッド》
Lv : 16
HP :71
STR :71
VIT :71
INT :71
AGI :71
LUK :71
PIR :26
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やはりオーディはプレイヤーか……
【海賊GAME】第二部 海賊の生活へ続く
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