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私は、パウルが少年を撃ったことにひどく憤っているかのように言う。
「正々堂々の言葉の意味も分からないか!この外道め!!」
パウルとしては私のような青二才にそこまで言われてかなり頭にきた様子だ。
すると次の行動は読める!!
パウルはポケットにしまってあった銃を握った!!
威嚇の為だろうが、パウルは服の上に見えるように銃をさしている。それが六挺である。そして今まで撃った弾が五発だ。
おそらく一発は私の息の根を止める為に取っておいたのだろう。
パウルは私に銃を向ける!!
「がははっ!!うるさいぞ!青二才。何が正々堂々だ。この世は強い者が勝つ!!ただそれだけだ!」
そしてパウルは銃の引き金を引こうとする!!
しかし、それよりも速く私は自分の銃を構えた。
この銃は……航海に出る時に、不安そうに見えた私にエッダリがくれた銃だ。
私はその時の言葉を思い出す。
「これから一緒に栄光を掴む……仲間じゃねえか……」
奴の握る銃は仲間を脅して、いう事を聞かせる為の銃。
そして私の銃は……仲間を心配して、守る……そして一緒に栄光を掴む為の銃だ!!!!
ドッウンッ!!!!
ドゥッッン!!!!
二つの銃が火を吹いた!!
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