2人が本棚に入れています
本棚に追加
「グウォー!!」
「行くぜ!卯右足大飛躍!!(ううそくだいひやく)」
そう叫ぶと、強虎の右足が大きな兎の足に入れ替わり、物凄いジャンプをして、その黒い塊に頭突きを喰らわした。
「グウォー!!」
「トドメだ!」
「虎掌粉砕拳!」
虎の掌が、黒い塊を激しく殴り飛ばした。
「グウォー!!!!」
そいつは、最期に悲しそうに大声で叫んだ。
そして黒い砂粒の様な物が、床にバラバラとこぼれて床に積もった。
「よし、これでこの町はとうぶん大丈夫だ」
「兎はどうするの?」
「しばらくは用なしだから元のところに戻しておいていいぞ」
「この敷いた物は?」
「干支陣は、もちろんお前が持って帰る」
「えぇー?僕が持つの?」
「仕方ないだろう。猫の姿の俺が持って歩いていたら変に思われるだろう?」
「そっか、そうだよね」
それから、僕たちは、兎を急いで学校に返してから、家へと帰った。
第3章へつづく…
(まだ内容は未定)
最初のコメントを投稿しよう!