第2話 虎の手と兎の足と

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「グウォー!!」 「行くぜ!卯右足大飛躍!!(ううそくだいひやく)」 そう叫ぶと、強虎の右足が大きな兎の足に入れ替わり、物凄いジャンプをして、その黒い塊に頭突きを喰らわした。 「グウォー!!」 「トドメだ!」 「虎掌粉砕拳!」 虎の掌が、黒い塊を激しく殴り飛ばした。 「グウォー!!!!」 そいつは、最期に悲しそうに大声で叫んだ。 そして黒い砂粒の様な物が、床にバラバラとこぼれて床に積もった。 「よし、これでこの町はとうぶん大丈夫だ」 「兎はどうするの?」 「しばらくは用なしだから元のところに戻しておいていいぞ」 「この敷いた物は?」 「干支陣は、もちろんお前が持って帰る」 「えぇー?僕が持つの?」 「仕方ないだろう。猫の姿の俺が持って歩いていたら変に思われるだろう?」 「そっか、そうだよね」 それから、僕たちは、兎を急いで学校に返してから、家へと帰った。 第3章へつづく… (まだ内容は未定)
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