Ep1-1:その日秋葉原で

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「そうでござった!」  やっと、本来の目的を思い出したようだった。 「それで女性はどの方向に?」 「その人なら、あっちの方に走っていたんじゃないですか?」  そう言って、男達の本来向かう先を指さした。さらに駄目をおす。 「こんなに時間をかけていたんじゃあもう追いつけないのでは?」 「我々は、まだ本気を出していないでござるよ、行くぞ新庄氏」 「かしこまりでござるよ、酒田氏」  そう言って男達はぜえぜえと息を切りながらよろけつつ指さした方に走っていった。 「あの人たち大丈夫かねぇ? あ、コケた」 心配は的中し、オタク両名は足首からコケた。
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